先日、とあるプロジェクトのチャットワークで、
こんなセミナー紹介文が投稿されたんですけど、
僕はちょっとしたあることが引っかかりました。
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ご友人できれいになることに
すごくストイックな方いらっしゃいませんか?
実は、プロに頼らずに自宅でも美容のお手入れを頑張りたいと
思っている人に向けて、Beauty Buildingといって、
美を創り上げていくワークショップを
やっていくことになったんです。
いつまでも美しくいたい、きれいでありたい、
と思っている人向けの内容です。
ちなみに7月27日(日)に第一回目をするんです。
(チラシを渡す)
今回の場所は、顔なんですよ。
たるみとか。
顔って、女性だったら
誰でも気にするところですよね?
毎日の簡単なブラッシングでたるみって
解消できるんですけど、
意外にみなさん知らないんですよ。
教えてあげた方は、1ヶ月で別人みたいになったって、
喜んでました。
もし、興味がありそう、という方がいたら
教えてあげていただけますか?
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・・・あなたはどうでしょうか?
もう一度、読んでみてください。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
読み終わりました?
僕がアレッて気になって、
投稿したのはこちら、、、
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細かいところですけど、
美を創りあげる
っていうと、
beauty creation
って感じがしますね。
beauty building
っていうと、
美を積み上げる
っていうイメージかなーと。
ひとつひとつプラスしていく感じがしますね。
美の構築の方がピッタリくるかもしれません。
細かいところですが、根幹のコンセプトですのでー。
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って感じでレスしました。
いや、そんなに細かいところ
誰も気にしてないよって
いうツッコミがあると思いますし、
確かにほとんどの人が
気にとめないでしょう。
でも、、、
何かプロジェクトを立ち上げるとき、
僕は「世界観」というのを
重視しています。
コンセプトやキャラクターやメッセージが
世界観を構築する要素になるでしょう。
で、なぜこの「世界観」を重視しているか
というと、「世界観」がしっかり確立しているほど、
長く付き合っていける濃いファンを
取り込んでいけるからです。
逆に、「世界観」があまりなく、
メリットだけでお客さんを呼んでしまうと、、、
ちょっとしたことで浮気する
薄いお客さんが集まってしまいます。
例えば、、、
・向こうの商品の方がお得だから、あっちを買う
・こっちのお店の方が近いからこっちで買う
・新しいサービスの方が良さそうだからそっちに乗り換える
などなど。
カンタンに離れていってしまうのです。
一方で、、、
沖縄の辺鄙なところにある、
週に3日間しか空いていない
ある小さなパン屋さんは
いつも繁盛していて、
すぐにソールドアウトとなっています。
僕の住む鳥取県の田舎にある
森の幼稚園は、ここに子どもを
通わせるためだけに、
全国から移住者が集まります。
以前、行っていたギタープロジェクトでは、
先生が無名であるのに、わざわざ生徒さんが
飛行機に乗ってまで1時間のギターレッスンを
受けにきてくれました。
「ビジネスでは時空間を疑うこと。」
ワイズマンがよく言う「時空間」。
世界観をしっかり構築すると、
実は、時空間を気にしないお客さんが集まります。
どんなに遠くてロケーションの悪いところにあっても、
時間が限られているサービスであっても、
例え価格が相場の2倍以上であっても、、、
ファンは気にしないのです。
むしろこういった要素を気にするお客さんを
排除するという意味でも「世界観」を強固にし、
発信し続けるというのが大切なように思います。
僕らの生活は便利になりすぎました。
なので、情報を発信する、
サービスを提供する場合、
コモディティにならないように
注意が必要なんです。
強固な世界観の提示、、、
これこそが長くビジネスを行って行くために
必要なことだと僕は思っています。
しまだしんすけべ
PS)
個人ブログを始めました。
こちらでも情報発信していきます。
島田さん、
強固な世界観の提示。
それ、やってみたいですね。
山を登るような感じでしょうか?
時々、下山しないと山の全体像が見えませんよね。
10年前に、ブラジルについての本を出版しました。
今年、改訂版を出しましたが、結局ほぼ全部書き直しました。
この10年で、感じたことは、そこに、世界観という山を描ききれていない、
ということでした。
で、紙の書籍を出版社を通じて、というテーマに縛りのあるやり方を捨てて、一旦、個人的なメモ的にブログを始めました。
実質的には2ヶ月ほどで、ほぼ毎日ですが。
これで、やっと主体的に世界観を考え、アウトプットする場ができたような気がします。
まだ、3合目くらいしか登ってませんが。
2014年12月7日 9:25 AM | 吉野 亨 |
吉野さん
ほぼ全部書き直すなんてステキですね。
10年間、それだけまた変化があったのでしょう。
吉野さんの10年後も楽しみです。
2014年12月18日 12:10 PM | shimadashinsukebe |
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